『父の日』が近づいてきた。
御父君へのプレゼントに悩まれている方も多いかもしれない。
ネクタイ、煙草入れ、財布・・・高級品なら時計、近年だと男性用化粧品や身だしなみ用具などが定番だろう。
実はCDやDVDも昔はこの定番の中に含まれていた。
暇つぶしや気分転換に最適だし、CDだと車の中でもBGMとして役立つ
(DVDやBDは脇見運転に繋がるのでドライブのお伴にはお勧めしない)。
ただ近年は時代の潮流に呑み込まれ、定番とは言えなくなってきた。
とはいえ、入院中や家で過ごすことの多い方、ご年配の方にはやはりCDやDVD/BDの人気が根強いようだ。

弊店にも毎年、何人かお問い合わせを戴く。
よくあるのは落語や浪曲、講談などでどれがいいか選んでほしいというものだ。
弊店では、弊店でのご購入を前提でご相談に乗らせて戴いている。
こういうとき、まず大切なのは正直、予算だ。
BOXで選ぶのか、単品を組み合わすのか、予算でほぼ決まる。
後はわかる範囲になるが、落語なら上方落語がいいか江戸落語がいいか。
お笑い系がいのか、人情噺がいいのか。
浪曲ならば女流がいいか、男性がいいか、など。
お客様からの情報が多い方が確かに助かる。
近頃は減ったが、「昔は●●な感じで男の人が歌ってる。よう聴くやん」という質問もあったが、あれは正直、困ってしまう(^^;
なにを選ばれるかは、御父君の年齢や趣向でも変わると思う。
映画だと時代劇がいい人もいれば、片岡千恵蔵や小林旭の『多羅尾坂内』シリーズもいいだろう。
時代劇だとテレビ時代劇にもいいものが多い。
例えば中村吉右衛門版の『鬼平犯科帳シリーズ』はオススメだ。
現在の十代目・松本幸四郎がダメというわけではない。
ただ長年、吉右衛門版で楽しんだものにとっては、吉右衛門さんの鬼平とジプシーキングスの『インスピレイション』がしっくりくる。
CDだと、一般的には演歌/歌謡曲系か、ポップス系かで大きく分けられる。
ジャズやクラシックがいいという人もいるだろう。ダンス曲だと、ご年配の方の場合はEXILEやDAPUMPなどは喜ばれない可能性が高い気がする。
ラテンやコンチネンタルタンゴ、アルゼンチンタンゴ、ハワイアンなどの方が聴かれた経験があると思う。
音楽については新しい出会いよりも、『懐かしさ』という調味料つきの音楽の方がよいように思う。
ただ贈り物やお見舞いは、相手の喜ぶ顔を思い描いて選ばれると楽しいと思います。
モノを贈るのが目的ではなくて、気持ちを感じてもらうために贈るモノなので・・・。
それではそれでは。