『よしもと祇園花月』が2025年8月18日に閉館する。
八坂大社の斜め右。鯖寿司の名店・いず重さんを北へ上がる。
私たち京都人には、映画館の『祇園会館』として親しまれてきた。
開館は1958年。
2011年には『よしもと祇園花月』にリニューアルし、京都唯一のお笑いの常設劇場として若者や観光客、修学旅行生にも人気だった。
また毎年11月1日から10日間、京都五花街の一つ・祇園東の舞踊公演『祇園をどり』の会場としても知られている。
祇園甲部の都をどり、先斗町の鴨川をどり、宮川町の京をどり、上七軒の北野をどりが春なのに比し、この祇園をどりのみは秋の開催であり、祇園東のみが自前の歌舞練場を持たず、近隣の祇園会館を活用していたのも印象的だった。
祇園甲部の都をどり、先斗町の鴨川をどり、宮川町の京をどり、上七軒の北野をどりが春なのに比し、この祇園をどりのみは秋の開催であり、祇園東のみが自前の歌舞練場を持たず、近隣の祇園会館を活用していたのも印象的だった。
実は私もこの祇園会館にはけっこう足を運んだ。
吉本になってからではない。映画館時代だ。
中学や高校の頃、友人に映画が大好きな奴がいて、そいつと一緒によく映画を見に行った。
残念ながら男だ。
『ガンジー』と『評決』、『ドクトル・ジバゴ』と『ミッシング』、『郵便配達は二度ベルを鳴らす』は何とペアだったか?
『アラビアのロレンス』もここで見たような気がする。
とにかく本格的な映画2~3本立てを定価1,200円(だったかな)。
ただ館長が学校の担任の元生徒だったので、担任の名前を告げると1000円になるという特典付きだった。
さすがに『ジバゴ』と『ミッシング』はヘビーで、晩飯も食わず、グッタリ&どんよりで帰ったことを覚えている。
吉本になってからではない。映画館時代だ。
中学や高校の頃、友人に映画が大好きな奴がいて、そいつと一緒によく映画を見に行った。
残念ながら男だ。
『ガンジー』と『評決』、『ドクトル・ジバゴ』と『ミッシング』、『郵便配達は二度ベルを鳴らす』は何とペアだったか?
『アラビアのロレンス』もここで見たような気がする。
とにかく本格的な映画2~3本立てを定価1,200円(だったかな)。
ただ館長が学校の担任の元生徒だったので、担任の名前を告げると1000円になるという特典付きだった。
さすがに『ジバゴ』と『ミッシング』はヘビーで、晩飯も食わず、グッタリ&どんよりで帰ったことを覚えている。
最後に中に入ったのは、結婚して数年後、嫁さんと一緒に『祇園をどり』を見に行ったとき。
開演前にお菓子と抹茶を振舞ってもらえるのだが、他所は歌舞練場でそれなりの雰囲気のところに通される。
なにせビルの中だ。
控室みたいなところで戴いた。
もちろん残念ながら趣はない。
けれど他所では干からびたお菓子が廻って来たり、抹茶が底に溜まっていたりもしたが、ここは丁寧に処理されていた。
たまたまかもしれないが、至らぬところは丁寧さと配慮でカヴァーされていたような気がする。
閉館理由を現段階でははっきりしない。
吉本興業さんは『諸般の事情』と説明されているが、来場者数の減少なのか、建物の老巧化なのか、近年吉本さんが進めている『劇場運営の選択と集中』の一環なのか・・・。思い出も含めて、寂しい話だ。
懐かしい場所、懐かしい時代に拘るのは老化の始まりという人も多い。
もちろん過去に囚われるのはもったいないが、過去を懐かしむぐらいはいいんじゃないか、そんなふうに思う。
《参考》
▷ よしもと新喜劇 – 花紀京 & 岡八郎 (DVD全5枚/分売可能)
▷ 吉本新喜劇蔵出名作選 1984年~1989年(DVD全3枚/分売可能)
▷ 座長が選ぶ吉本新喜劇+吉本新喜劇ギャグ100連発(DVD6枚組)