10月ともなると、例年通り、日本各地で運動会が開催されます。
私どもの学区では今年も学区の運動会が開催されます。

学区運動会プログラム
とはいうものの・・・
実はわたくし、20余年前までこの学区運動会の存在を知りませんでした。
「運動会でポップコーンの露店開かなあかんし手伝って!」
そう声を掛けられるその瞬間まで、私とこの学区運動会は縁もゆかりもない間柄だったのです。
ひさしぶりに母校の運動場に足を運び、「こんなに来るんかい!」と驚いたのを覚えています。
まだ朝の8時過ぎ。それなのに運動場のトラックの外側を囲むように各町内別にテントを張られ、多くの人が詰めかけていました。中にはユニフォームをそろえている町内もあります。端の方に所属する団体のポップコーン・コーナーがあり、その横には、珈琲や焼きそば、うどん、ジュース、おにぎりなどの露店でおじさん、おばさんがニコニコして待機されています。
あぁ、みんな、こんなふうにして地域の関わりを守ってきはったんやなぁ、なんて初めて気づいたわけです。
それから20余年。コロナの4年間が、長年の運動会文化をも壊してしまったかもれません。
地域に長年暮らす先輩諸兄の話では、学区の運動会にはもともと健康増進以上に地域の一体化という目的があったそうです。引っ越しなどで新しく越してきた人、プライベートやビジネスではあまりご縁がない近所の人、年齢の枠を超え、性別や価値観を超えて・・・さまざまな立場の方が1日、共にスポーツを楽しむことで、被災時の炊き出しや避難活動、日々の生活、にもいい影響がある・・・祭りなどと同じような効果も期待されていたようです。
けれどコロナで4年間開催ができなかった。再開した運動会が直面したのは、運動会がない時代の生活習慣でした。
結果、町内会自体に参加しない人も増え、「せっかくの休みになんで運動会にいくの?」という価値観のご家庭もけっこう見かけるようになりました。弊店もそうですが、コロナ期間中に自分自身が店頭に立つことも増え、とても運動会にいく暇が取れなくなった店舗経営者や、仕事が変わり、土日も働いている方もおられます。またコロナが原因とは言えませんが、女親と子供だけ参加するパターンも両親共働きで減少している印象も受けました。
既に学区運動会に立ち込めていた暗雲が、コロナ後に赤裸々に現れたのかもしれません。
2.地域社会の崩壊と共働きの増加
3.学習指導要綱からの運動会の排除
4.趣味の多様化
実際、弊店では祖父の時代から幼稚園や保育園のダンスやおゆうぎ、マーチなどに力を入れてきましたが、近年はその販売数も昔に比べれば勢いがありません。
時代の変質が、地域社会にも大きな影響を及ぼしいるのかもしれません。地域の先輩たちは「止めてしまうともう復活できないから」と率先して頑張ってくださってますが、それが本当に求められていることなのか…。
なにがベターなのか、どんどんわからない時代になってきた気がします。
学区運動会もまた分岐点に差し掛かっているのかもしれません。
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