
高校時代、先輩に『今度、暑いって言ったらしばく』って叱られたことがありました。それ以来、あまり暑い暑いと連呼はしないのですが、やはりそれでも心の叫びが外に漏れます。
「あ・つ・い!!!」
まぁ、とはいえ僕ら人間は幸せなんですよ。いまどき地下街だってイオンさんだって涼みだけだからと顔を顰められることはありません。ワンちゃんやネコちゃんだって日陰に移動ぐらいできますし、一番かわいそうなのは植物です。あいつら歩けへんから黙って耐えるしかないわけです。

暑中鉢替え申し上げます
家の前の楓の木も可哀そうに直射日光を浴びて、葉がボロボロ。「おい、大丈夫か」と聞いても返事しよらへんし、よう見ると、なぜか朝にやった水が鉢の上に残っている。近所のおじさんがひょっこり現れ、
「あかん! 底が詰まっとるわ。根腐れしとる。」
「エッ!? 暑さのせぇちゃうんか・・・人災やん」
やっと事実を認識して鉢替えしようとするのですが、鉢が取れない。厚手のプラスチックの鉢なのですが、底穴にまで根っこが絡みついていて、根っこが鉢を抱え込んでいる感じ。とりあえず底穴の根っこは剥がしましたが、水は流れません。
やばい、やばい・・・スコップなんかを駆使して周りの土をかき出しますが、全く進まない。絡み合った土と根っこで網入り硝子みたいになっていて、全くスコップが突き刺さらない。雨も降ってきたのでとりあえず休戦。嫁が実家から持ち帰ったプラスチック用の鋸である程度、鉢を切れそうなことを確認できたので、涼しい朝での再戦を胸に、楓ちゃんにもう少し頑張ってくれとお願いし、床に就きます。
翌朝、嫁が犬に「トイレ連れてけ!」と叩き起こされ、ついでみたいに私も叩き起こされ、楓ちゃんの元に。
そのあとはもう朝から泥んこ遊び。鋸が切れると云っても、土のある部分になると切れ味も落ち始めます。仕事もあるので時間もやばいし、なによりいつしか太陽が目を覚まします。
「暑いちゅうねん! どっかいけ」
って太陽に怒ってみても仕方がないが、ブツブツ言いながら、最後は力任せに鉢の半分をむしり取ります。楓の重さを利用してグラグラ揺らし、エイヤとばかりに抜き取ります。見ると、底に鉢の底板が根っこに絡み取られていて、どうもこれを取らないことにはうまくいかない模様。
再び泥んこ遊び開始。朝の散歩に出てきた近所のおじいちゃんやおばあちゃんの、「がんばるねぇ・・・」と励ましとも苦笑いともいえぬ呟きを背に、根っこをはさみで切り、土を洗い流しては、兎に角できる限りの努力をしたのです。
とりあえず鉢の植え替えも終わり、後は楓ちゃんの生命力に託すのみ。
まぁ声を出せない植物といえど、けっこう長い付き合いなわけで、むざむざ見捨てるわけにもいきません。
がんばってくれよ・・・という心境です。

ところで、こんな歌見つけました。
AIで作ったのかな?
なかなかかわいらしいです。


