『MUSIC AWARDS JAPAN 2026』Best Global Hits from Japan 最終ノミネート情報

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MUSIC AWARDS JAPAN 2026 情報

 『Best Global Hits from Japan』は、日本発の楽曲の中で、海外リスナーに広く受け入れられた楽曲を顕彰します。『MAJ』開設の重要なきっかけである、『日本カルチャーのグローバルな世界市場への発信力強化』に直結した賞とも言えます。
 日本国内再生数をすべて除外した『純粋に海外で聴かれた視聴データ』をもとに選出された100曲から、Spotifyの海外一般リスナーの投票により最終ノミネート5曲を選出。最終審査は海外投票メンバー全員の投票を以て受賞楽曲が決定されます。選考には『グローバル市場でどれだけ存在感を示したか』が強く意識されます。
 最終ノミネート曲は下記の5曲です。


HYPNOTIZE /XG

 7人組のカールズ・グループ『XG』の1stスタジオアルバムのメイン曲『HYPNOTIZE』
 韓国を拠点とし、韓国音楽番組への出演も多いが、メンバー7人はすべて日本人。一方で全曲ほぼ英語詞で、R&Bやヒップを主体としたサウンド、完成されたダンスパフォーマンスと、デビュー当初からグローバル市場を意識した展開をし続けているファンへのアプローチにもK-POPの手法が多く取り入れらている。
 縦型動画サービスでの拡散力が非常に高く、特にTikTokのダンスチャレンジ動画が話題を呼んだ。北米やアジアを中心にファンダムが急拡大中。
◆ 試聴『HYPNOTIZE』


IRIS OUT / 米津玄師
米津玄師×宇多田ヒカル『IRIS OUT / JANE DOE』IRIS OUT盤/初回限定(CD+グッズ)

IRIS OUT / JANE DOE

 米津玄師『IRIS OUT』は、静謐と爆発を交互に行き来する絶妙のサウンドデザインと独特の歌詞が生み出す、なぜか心に突き刺さる楽曲だ。この楽曲はアニメ『チェンソーマン レゼ篇』の主題歌として制作された。
 歌詞に強い力を持つ『IRIS OUT』だが、米津は時に歌をヴォーカルとして、一つの楽器として認識している気がする。ヴォーカルのリズム、音の配置、声の揺らぎ。これとエモーショナルなメロディーが、言語のみに依存しない『感情の輪郭』をリスナーに届けたようだ。
 もちろんアニメの主題歌であったことも、言葉の壁を打ち破った原因の一つだと思う。
◆ 試聴『IRIS OUT』


JANE DOE / 米津玄師&宇多田ヒカル
米津玄師×宇多田ヒカル『IRIS OUT / JANE DOE』IRIS OUT盤/初回限定(CD+グッズ)

IRIS OUT / JANE DOE

 アニメ『チェンソーマン レゼ篇』のエンディング『JANE DOE』は、既にグロバールな評価を得ている宇多田ヒカル米津玄師二人の共演が話題になった楽曲だ。宇多田の透明感ある歌声と、米津の深くくっきりした音像が絡み合い、屹立する。抽象的で哲学的香りが漂う歌詞と余韻と哀切を漂わすメロディーが、激しくも物悲しさを感じさせるチェンソーマンの物語を締めくくっている。
 女声と男声の存在は、対立した二つの存在ではなく、一つの心の中の多様性が生む対話なのかもしれない・・・チェンソーマンの世界観にも繋がる、哲学的な語りを生み出してくれる楽曲だと思う。
◆ 試聴『JANE DOE』


ReawakeR (feat. Felix of Stray Kids) / LiSA

 LISAの伸びやかで力強いロックヴォーカルと、Stray KidsのFelixによる低音ラップのコラボが生み出す疾走感に富んだ楽曲『ReawakeR』。日韓共演に加え、アニソンの新女王とK-POPの実力派ラッパーの共演という側面もあり、さまざまなファン層にアピールした楽曲にもなっている。もちろんEDMとロックが融合し、緊張感と昂揚感が交互に押し寄せるサウンドの評価も高い。
 近年、東南アジアや北米、南米ではアニソンが一つのジャンルとして確立されており、アニソンファンやK-POPファンをJ-POP、J-ROCKへとつなげる役割も期待されている。
◆ 試聴『ReawakeR』


うっせぇわ / Ado
Ado BEST全曲集 -ベストアドバム-(CD2枚組)

Ado BEST全曲集

 『怒りのアンセム』=怒りの解放ソングと呼ばれるAdo『うっせぇわ』
 縦型動画サービスでの爆発的拡散は留まるところを知らない。特に英語圏、アジア圏では、アニメファンや若年層を中心に『感情を爆発させられる曲』として、日本語のまま大合唱する動画が今も増え続けている。発表時日本でも話題になった楽曲だが、世界の若者の不満や行き詰まり感はもしかすると共通するものがあるのかもしれない。
 もちろんメッセージがそのまま乗り移ったが如きパンチライン(一瞬で心を鷲掴みにするフレーズ)やAdoの卓越した歌唱力あってのバイラルヒットだが、まさに『曲は言葉ほどにものをいう』典型だと思う。
◆ 試聴『うっせぇわ』


 受賞の行方は、何を一番の評価軸にするかで結果が変わってきそうです。
 純粋に国際的再生数=数値だけを基準にすれば、共感力が強いAdo『うっせぇわ』や、若年層の好みに合致したXG『HYPNOTIZE』などが有利と思われます。しかし、音楽としての味わいや国際的評価の質を重視するなら、米津玄師系の2曲、とりわけ宇多田ヒカルとコラボした『JANE DOE』は捨てがたい気がします。『アジア版グラミー賞』という視点でいえば、日韓コラボの『ReawakeR』も可能性が出てきます。
 私的には『JANE DOE』『うっせぇわ』が好みなのですが・・・果たして如何相成りまするか?


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