お値段も気軽に! 能楽若手研究会京都公演

能楽若手研究会京都公演 20260627 各種イベント情報
能楽若手研究会京都公演

なかなか敷居の高いイメージの『能楽』ですが、一度はゆっくり観てみたいという方にオススメの公演がございます。
それが今回ご紹介する『第35回能楽若手研究会京都公演』です。

【名称】第35回能楽若手研究会京都公演 -京都若手能-
【会場】京都観世会館
    京都市左京区岡崎円勝寺町44   tel.075-771-6114
【日時】2026年6月27日(土)午前11時開演(終演予定:午後3時頃)
    ※開場 午前10時30分予定
【演目】《金剛流能》高砂(たかさご)  向井弘記
    《観世流舞囃子》班女(はんじょ)大江広祐
    《大蔵流狂言》鴈礫(がんつぶて)山本善之
    《観世流能》海士(あま)      井上裕之真
【料金】自由席一般当日券 3,700円
    自由席一般前売券 3,400円(前売開始 4月18日)
    自由席学生券   1,800円
【販売】京都観世会館(WEB or 電話)
    大阪国立文楽劇場(窓口販売のみ)
    チケットぴあ(学生券 取扱なし)
    イープラス (学生券 取扱なし)

 若手能なので、日頃なかなか大役のチャンスがない新進気鋭の能役者の舞台となります。
 よく初めて何かを鑑賞する際、価格が安い、無料等の理由で学生〇〇や素人〇〇を選択する方がおられます。けれどあの選択は一般には間違っていると云われます。
 『初めて』というインパクトはけっこう強く、今後その芸やイベントを鑑賞される際のベースとなります。学生ものや素人ものには、それはそれの味わいや楽しさがあると思いますが、原則として芸事は最初の一方は『ホンモノ』から、というのが鉄則のようです。
 そういう意味ではこの『京都若手能』、若手と云えど今後が嘱望されるプロの舞台です。それぞれが流派の名を背負って出演されますので、期待が持てるのではないでしょうか。


見どころ1 観世流能と金剛流能の違いを楽しむ
【能楽・謡曲CD】金剛流謡・謡曲名演集(CD全10枚/分売可能)

金剛流謡・謡曲名演集

 金剛流能と観世流能が同時に楽しめるのも魅力です。最大の違いは「芸風」だと云われています。
 観世流が『幽玄』を重んじ、流麗優雅で繊細、柔らかな声の運びで、しなやかに陰影豊かに演じられます。能楽界最大の流派です。
 一方、金剛流は『舞金剛』の異名を持つ京都を拠点とする流派で、豪快でドラマチックな演技で知られます。躍動的で華やかな舞と謡が魅力です。また優れた能面を多数所持していることでも有名です。
 『静/柔の観世』、『動/剛の金剛』というところでしょうか。


見どころ2 舞囃子ってどんなもの?
【能楽】喜多流能『班女』友枝昭世 -下賀茂の狂女 扇の約束-(DVD)

喜多流能『班女』

 舞囃子は、能のクライマックスである舞のシーンを、シテの舞と囃子方(笛・小鼓・大鼓・太鼓)の演奏だけで楽しみます。
装束も面もつけません。
能の音楽性と、舞の精髄がグッと立ち上がる演奏形態で、15分〜20分程度の舞台になります。
 今回の演目『班女』では、扇の扱いと、中ノ舞、恋ゆえに心乱れる『狂い』を洗練された『型』にどれだけ込められるかが見どころになりそうに思います。

 『班女』は、恋仲の男と離れ離れとなり狂女となった美濃の遊女が、誓いの扇を支えに京都の下鴨神社までたどりつき、遂には再会を果たす話です。
 『班女』の名称は前漢・成帝の寵妃・班婕妤の故事に由来します。帝の寵愛を失った婕妤が、己が身の上を『夏には重宝されるが、秋風が吹けば箱に投げ捨てられる白い扇』に例え、詩を詠んだと伝えられます。『扇』を見ては去っていった(と遊女は思っていた)男への思いを募らせる遊女を『班女』に見立てたようです。


 いろいろ書いてはみましたが、正直、私も『能』についてはその楽しみ方がまだまだしっくりきていません。今は「もっと感じたい」「もっと気づきたい」というような思いです。年齢や人生経験を積めば、もっと見えてくるかな、感じることができるかな、と思う次第です。
 恥ずかしながら、果てなき道のりです(^^)


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