昨年末頃から時折、ユーロビートの問い合わせを受けることが増えてきました。
若い方にはあまりなじみがないでしょうが、1990年代から2000年代前半に日本音楽シーンを席巻したダンス音楽のジャンルです。今や日本屈指の音楽メーカとして知られるエイベックスさんの最初の一歩となった音楽でもあります。
今、このユーロビートが、レトロブーム×SNS発信×イベント文化の復活で再ムーブメントを起こしつつあるようです。
ユーロビートは、高速テンポ、強い4つ打ち、派手なシンセとキャッチーなメロディーを特徴とするダンス音楽です。
1980年代にイタリアで人気だったシンセ主体のロマンティックなダンス・ミュージック『Italo Disco(イタロ・ディスコ)』と、1970年代から1980年代にかけて欧米で流行った『Hi-NRG(ハイエナジー)』。共通点も多い二つのダンス音楽の系譜が主流となり、生まれたと云われています。
1990年代。日本にユーロビートを持込み、より発展させ、さらに海外へ逆輸出した人物が、エイベックスの現会長・松浦勝人氏です。
松浦さんはインタビューで、後のエイベックスの基が、氏の『御人的情熱』であったと云われています。当時、ヨーロッパのダンスミュージックに夢中になった松浦氏は、個人で輸入盤を買い込み、レンタル・レコード店に卸していたそうです。
「好きすぎて、誰もやっていないから自分たちでやった」
その後、輸入盤を丸ごと買い付けてコンピレーション化するという手法を見出し、さらにイタリアのユーロビート制作スタジオ『A-BEAT C(Dave Rodgers & Alberto Contini)』と契約することで、安定的に良質の音楽の提供をる体制を整えられたそうです。高速BPM、爆発力のあるサビ、明るくパワフルなシンセ、英語ボーカルのキャッチーさ、この4点がその後のユーロビートの標準となったことは言うまでもありません。
「高速BPMでありつつ、J-ポップにも通じる親しみやすさ、哀愁のあるメロディが日本人に合っていた」
松浦氏は後に、ユーロビート成功の理由を上記のように語っておられます。
2025年以降、ユーロビートは、TikTokでは「#パラパラチャレンジ」、Spotifyでの音楽提供、関東でのパラパラ/ユーロビート・イベントの開催成功、テクノ・パラパラ・ディスコ要素を統合した新しい音作り、 VRディスコ体験やバーチャル・パラパラレッスンのきっかけに新たな飛躍を遂げつつあります。
1990年代を席巻したユーロビートの音色、ぜひお楽しみください。
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