Hungary is back, 2026.4.12

Hungary is back, 2026.4.12 時事放談 -世間色々-
Hungary is back, 2026.4.12

 2026年4月12日のハンガリー総選挙では、16年続いたオルバン政権が敗北。マジャル・ペーテル氏率いる『ティサ(尊重と自由)』が3分の2以上の議席を獲得する圧勝を収めました。
 対ロシア・中国融和路線だったオルバン政権では、露宇戦争におけるウクライナ支援にも消極的で、NATOやEUの活動にも大きな変化を与えると推測されています。

ハンガリーの世界遺産 -ブダペストとホルトバージ国立公園(DVD)

ハンガリーの世界遺産

 ハンガリーは、オーストリアのハプスブルク帝国の時代から抑圧と支配の中を生きてきました。普墺戦争の後、ハンガリーの独立運動を抑えきれなくなったハプスブルク朝は、オーストリア=ハンガリー帝国という同君連合の形態で国体を維持しますが、結局70年ほどしか持たず第一次世界大戦後には現在の小国に脱落します。1920年6月のトリアノン条約で、ハンガリーは国土の約70%と人口の約 2/3 を失ったのです。
 このとき、この敗戦処理は単なる領土の減少に止まらず、ハンガリー民族とハンガリー国家の存立基盤さえ揺るがせたと云えます。

 このような近世におけるハンガリーの苦難の歴史は、彼らの中に『自由への希求』と『民俗的アイデンティティの再生』の機運をもたらします。今回、長年続いた対ロシア・中国融和路線が否定され、ヨーロッパ&民主主義回帰に舵が切られたのは、そういうハンガリー人の根底にある精神の発露でもあります。
 時に音楽は、人々の心を映し出します。ジプシー音楽から漂う『哀愁の中の美』『悲しみの中の希望』はそんなハンガリー国民の言葉にならない声だったのかもしれません。


ハンガリー北東部の音楽グループ、
パルノ・グラスの『フラリペ(兄弟愛)』をどうぞ。

タイトルとURLをコピーしました