落語『死神』を狂言でも楽しむ

落語『死神』を狂言でも楽しむ 各種イベント情報
落語&狂言『死神』

テケレッツノパッでおなじみ。落語の人気外題『死神』を落語だけでなく、狂言でも楽しんじゃおうという企画が開催されます。概要は下記の通り。

【名称】落語と狂言『死神』
【日時】3月22日(日) 14:00開演
【場所】酒井市立美原文化会館 アルテベルホール
【料金】当日 2,500円(前売 2,000円)

落語『死神』ってどんな話なの?

今回のイベントでは笑福亭竹林(六代目・笑福亭松鶴の弟子)が落語『死神』を演じます。『死神』は、落語中興の祖・三遊亭圓朝の作品です。『牡丹灯籠』や『真景累ヶ淵』『乳房榎』など怪談噺の名作を多く書かれたことで知られます。『塩原多助一代記』など人情噺も併せ、圓朝ものと呼ばれ、『読む落語』としても評価されています。故・桂歌丸師匠などはこの圓朝ものを十八番にされていました。

 さて、この『死神』。金儲けが下手な男が自殺しようとするのですが、なかなかうまく死ねない。見かねた死神が現れ、お前の寿命は80歳だから死ねないよ、と告げます。生活できないのに死ねないのは反って辛い、と嘆く男に死神は医者になることを勧めます。死神は男に、死にそうな人間を元気にする不思議な呪文を教えるのです。半信半疑の男でしたが試してみると効果覿面。男は名医と呼ばれ、アッという間に大金持ちになります。
 とはいえ、この呪文が利くには条件があり、次第に失敗も急上昇。再び金欠に陥った男は、遂にとんでもない裏技を思いつき、実行するのですが・・・。

 この噺を得意とする噺家さんはけっこう多く、サゲもそれぞれ異なるので、聴き比べしてもらうのもよいかと思います。弊店では次のような噺家さんの落語CD/落語DVDが人気です(他の噺家さんでお探しの方は探してみますので、お尋ねください)

《落語CD『死神』》
三遊亭圓生(CD)六代目・三遊亭円楽(CD)三遊亭好楽(CD)三遊亭白鳥(CD)三遊亭歌武蔵(CD)柳家小三治(CD)柳家権太楼(CD)柳家喬太郎(CD)桃月庵白酒(CD)五代目・古今亭今輔(CD)古今亭寿輔(CD)立川談志(CD)立川志の輔(CD)立川志らく(CD)昔昔亭桃太郎(CD)林家たい平(CD)

《落語DV『死神』》
六代目・三遊亭円楽(DVD)立川志らく(DVD)月の家円鏡(DVD)


狂言『死神』ってどうしてできたの?

 狂言の『死神』は、2016年に死去された能楽森田流笛方の帆足正規氏が書かれた新作狂言です。
 今回のイベントでは茂山千之丞氏が演出を担当。茂山千五郎氏をはじめ、茂山竜正、茂山宗彦ら茂山狂言会の錚々たる面々で上演されます。茂山狂言会さまは気軽に楽しめる狂言=『豆腐狂言』を目指しておられます。上方落語の名門・米朝一門とは何度もコラボをされているそうで、米と豆腐の相性の良さなのか、この『死神』も人気演目としてしばしば上演されるそうです。
 ストーリーは、落語の『死神』とほぼ変わりませんが、最後のサゲにあたる部分は、狂言ではあまり見ない趣向で終幕となるそうです。一度見たという知り合いの話でもあり、今回どのようにされるかは不明な部分もありますが、期待してもいいんじゃないかな、と思います。

 歌舞伎がルパン三世を演目にしたり、ミュージカルチックな『大江戸リビングデッド』などで、新しい顧客層を開発されているように、狂言でもこの『死神』をはじめ、スーパー狂言『王様と恐竜』『クローン人間ナマシマ』などで間口を拡げていかれています。日本の伝統芸能はどうしてどうして、粘り強いな、と感心する次第です♪



タイトルとURLをコピーしました