ボズ・スキャッグスの名盤を聴く

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久しぶりに音楽ネタ。
一時けっこう沼ったボズ・スキャッグス(Boz Scaggs)。
代表作シルク・ディグリーズ(1976)』ダウン・トゥ・ゼン・レフト(1977)』ミドル・マン(1980)』の3枚をご紹介。

ボズ・スキャッグス AOR三部作 -SILK DEGREES/DOWN TWO THEN LEFT/MIDDLE MAN-(CD3枚組)

ボズ・スキャッグス AOR三部作

ボズ・スキャッグス 名盤3作セット
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曲毎の解説はさまざまな音楽雑誌で、評論家さんやDJさんがみっちり書いておられると思います。
到底、私程度では至りませんので、こんな音楽が一時代を築いたんですよ、という内容で書きます。


 ボズ・スキャッグスはアメリカで一時代を築き、今なお、多くのファンを持つAOR(Adult Oriented Rock)の象徴とも云うべき存在です。
1976年の名盤『Silk Degrees』はAORの出発点と呼ばれます。無名に近かったボズを一躍スターダムに押し上げました。

 洗練されたアンバー・サウンドと柔らかなメロディーが基調ですが、その背景にはロックやソウル、ジャズなど様々なジャンルのエッセンスが溶け込んでいます。とりわけソウルやR&Bなど黒人音楽の影響が感じられ、さまざまなルーツを持つ人々がすれ違うニューヨークの街を思わせます。『歌を聴かす』というより『歌が流れてくる』感じ。でもなぜか印象に残る。少しばかり哀愁を感じつつも、必要以上にしっとりはならないのが魅力です。ボズのヴォーカルがまた曲によく合います。やわらかくそっと寄り添うような声に、時折ハスキーでちょっと仕掛けてくるような甘さの混じったヴォイスが心地いいです
 自己主張が強い音楽は鮮烈な反面、時に肩が凝ります。余韻を残しつつ、BGMにもなりそうな、大人のポップスというところでしょうか。


おすすめの曲はなに?

 まず飛ばさないで、最初から順番に聴いて戴くことをお薦めします。
 そのうえで、私の一番のお気に入りは月並みですが、『We’re All Alone 』です。リター・クーリッジのカヴァーもヒットしました。バラード曲の名品です。この記事の最後い埋め込んどきますね。
 あと『ミドル・マン』の『Jojo』『シモン』もオススメします。

 ボズ・スキャッグスのAOR三部作として知られる3作ですが、けっこう個性の違いがはっきりしています。
『Silk Degrees』は、都会的なサウンドと抒情的でメロウな歌声が絶妙のバランスで一つの旋律を織りなす、これぞAOR。
『Down Two Then Left』はより夜の感じが強いというか、落ち着いた、やわらかい、それでいてどこか尖がったところもある・・・余韻が残るアルバム。
『Middle Man』は、より都会的で、エッジが立ったような感じのアルバムです。どうもプロデューサーが変わり、ボズの新たな魅力を引き出そうとした1枚のようです。

 『Silk Degrees』はボズの一番の人気アルバムだけに『We’re All Alone』以外にも『Lowdown』『Lido Shuffle』など定評のある名曲が多いです。『Middle Man』も前述の『Jojo』の他にも『Breakdown Dead Ahead』などよく知られた曲が収録されています。
それでもなぜか『Down Two Then Left』が一番心地よく感じるのは私が夜型人間だからかもしれません(^^;


日本のシティポップとAOR、どう違うの?

 世界的に再評価がされている日本のシティポップ。アメリカのAORの影響を強く受けていると云われます。70年代後半から80年代初頭に潮流となったAORに対し、日本のシティポップは80年代に日本の経済成長や都市文化活性化を背景に盛り上がりました。
 両者とも、聴きやすい滑らかなメロディーラインと、上質の演奏技術に支えられた都会的で洗練されたサウンドです。夜のドライブにぴったりの、落ち着いた大人の音楽というところもよく似ています。
 このよく似た二つのジャンルが必ずしもイコールでないのは、やはり彼らが生まれ育った土壌にあります。AORはやはり黒人音楽=ブルース、ソウル、R&Bが基盤にあります。ニューヨークなど多民族国家の都市部における多人種の融合こそアメリカ音楽の活力なのかもしれません。
 一方で、シティポップの根幹には昭和中期の歌謡曲やフォークソングの持つ情緒が見え隠れします。もちろん英語と日本語という異なる言語、アクセントや発音に由来するメロディーラインの違いもあります。結果、日本のシティポップスはAOR的でありつつも、なぜかより湿度が高く、情感が深い楽曲が多いのではないか、そんなふうにも思います。

 いずれにしろ、すべてのものは制作時期など関係なく、初めて出会ったときがあなたとの初対面だと思います。
初対面の人にはあまり思い込みを持たず、フラットに付き合う人が多いと思います。
音楽に詐欺はありませんので、安心してフラットに聴いてあげてください。いい出会いがるといいですね♪



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