古くからの伝承で、毎月18日は、私たちと観音さまがとりわけ深い縁で結ばれる日とされ、『観音縁日』と呼ばれています。
『縁日』という言葉の語源は、仏さまがこの世に現れ人々を救う『有縁の日』に由来するそうです。
観音さまは、人々の願いを叶えるために、三十三もの姿に変化して現れると云われます(三十三応現身)。
私たちともっとも縁の深い仏さまとされ、そんな繋がりから『観音縁日』という言葉が定着したのかもしれません。

清水寺遠景
中でも、一年で一番最後の『観音縁日』である12月18日は『納めの観音』と呼ばれ、一年の総決算の意味を持ちます。
単なる月例の参拝には留まらず、1年間の無事に対する「感謝」と、新年への「厄除け・開運」の節目としての意味を併せ持ちます。
京都でも、秘仏・十一面千手観音菩薩像を御本尊とする京都随一の観音霊場・清水寺があります。
12月18日、本堂では一年間の加護を感謝し、国家安穏や参拝者の家内安全を祈る法要が営まれます。

十一面千手観音菩薩像
周辺の参道は一年の商売の締めくくりとして活気づき、冬の京都らしい師走の景色が広がります。
一方、境内では、御朱印と縁起物を求める方で多少の賑わいを見せますが、参拝自体は粛々と厳かに行われます。
京都の『納めの観音』は、一年を無事に終えられた喜びを分かち合い、新年へ踏み出すための大切な儀式の日。
静かに感謝を捧げ、『納めの』雰囲気を味わう時間だと云えるかもしれません。





