クリスマスとケルト文化

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ケルトのクリスマスソング -Celtic Song for Christmas-(CD)

ケルトのクリスマスソング

 先の記事にも書きましたが、本来、イエス・キリストの誕生を祝う宗教儀礼であった『クリスマス』がどうして、キリスト教国以外にも浸透していったのか?
それは初期キリスト教において、その布教が土着の信仰と融合して発展したことに起因すると云われます。
その最たる例がケルト文化、冬至祭(ユール祭)との融合です。

【癒しの音楽】ケルティック・ハープの音色~やすらぎの音楽(CD)

ケルティック・ハープの音色

 紀元前、ケルト文化は、西はアイルランドやスコットランド、南はスペイン・ガリシア地方、東はドイツ南部と、広範囲に及んでいたと云われます。
しかし紀元前1世紀頃、シーザー率いるローマ軍にガリア戦争で敗れると状況は一変。北方ゲルマン民族の大移動も重なり、次第に勢力を後退させ、中世にはアイルランドやスコットランド、ウェールズなど西方の島嶼部に残存するのみになったと云います。

 ローマの国教であったキリスト教は、帝国の伸長と共にケルト文化と癒合。
ユール祭に代表されるケルトの自然崇拝と『キリストの誕生』という神学的意義を重ね合うことで民の中に浸透し、普遍的宗教として成長しました。

クリスマスに残るケルト文化の残影には次のようなものがあるようです。

柊イラスト

1.柊(ひいらぎ)飾ろう!
クリスマスには『柊』を飾ります。ケルトの冬至祭ユール祭は太陽復活を祝う儀式でした。
冬至は1年で最も昼が短い、つまり太陽がもっとも弱まる日です。
この日、夏至から冬至まで自然界を支配した『ホーリーキング(柊の王)』から『オークキング(樫の王)』に支配権が交代し、季節の再生と循環が始まります。
常緑樹である柊は緑を失うことがありません。
鋭い葉は邪気を刺し、赤い実は生命力や太陽の象徴とされました。
ケルトで魔除けの神聖な植物とされた柊は、キリスト教では、鋭い葉は茨の冠、赤い実はキリストが十字架で流された血になり、今に至っています。


ダルシマーと和楽器で綴る日本の歌・ケルトの民謡 『夜雨琴』(CD)

日本の歌・ケルト民謡

2.クリスマスツリーもケルトから
前述のように『柊の王』『樫の王』が登場するケルトの自然崇拝。
その根幹は樹木信仰にありました。ホーリーと呼ばれる西洋柊やアイビー(蔦)などの常緑植物には、魔物や悪霊を遠ざける力があると信じられていました。
ケルトでは、木に太陽や星の象徴を飾り、神々への捧げものとしたそうです。
この捧げものが、どんどん豪華に、巨大になり、現在のクリスマスツリーになったと云われています。


ブッシュ・ド・ノエル

ブッシュ・ド・ノエル

3.ブッシュ・ド・ノエルもケルトが起源!?
 チョコレートの樹皮に赤い実とヒイラギの飾り、雪のような粉砂糖・・・素朴ながらも美味しい『ブッシュ・ド・ノエル』。
ユール祭のクライマックス、ケルトでは大きな丸太を燃やし、太陽の力を呼び戻すユールログという儀式を行いました。
その灰は魔除けや幸福をもたらすと云われ、畑に撒けば豊作、井戸に入れれば水が清まる、牛に与えれば安産、などさまざまなご利益があると信じられていました。
自然の循環と生命の再生を祝るこの儀式は、暖炉、ケーキ、そしてクリスマスの家族の団欒という形で今に続いています。

エンヤ -Enya- ベスト全曲集 -ケルトから世界へ-(CD)

エンヤ ベスト全曲集


ローマによるケルト征服の歴史は必ずしも美しいものばかりではありません。
今知っても憤りを感じるような非人間的行為もあったようです。
ただそれもこれも『糧』として『今』がある。それも真実なんだと思います。

今年のクリスマス、ケルト音楽で古のユール祭に戻ってみるのも楽しいかもしれませんね(^^)


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