細田守(スタジオ地図)の『果てしなきスカーレット』の公開を記念し、過去作のDVD & Blu-rayの期間限定特価セールがを実施しています。
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細田守アニメ集
(DVD or Blu-ray ×全6枚/分売可能)
細田守と云えば、現在の日本アニメ映画界では宮崎駿(スタジオジブリ)、新海誠(CoMix Wave Films inc.)と並ぶ人気監督。
『サマーウォーズ』『おおかみこどもの雨と雪』『バケモノの子』『未来のミライ』『竜とそばかすの姫』といった「スタジオ地図」製作の作品が有名ですが、『サマーウォーズ』の原型と云われる『デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム!(2000年)』や、独特の演出でワンピース・ファンを驚かせた『ワンピース・オマツリ男爵と秘密の島(2005)』もけっこう知られています。
非常に写実的で美しい映像で見る者を圧倒する新海さんや、ファンタジー色が強く機械でさえ生きているように感じる宮崎さんの絵柄に比べると、細田守の絵柄はどこか漫画チックで、やわらかく庶民的に感じます。
等身大の身近な日常をが舞台の話が多く、登場人物も活動的でヤンチャで、未熟感のある人物が多い気がします。
そのどこにでもある日常に、仮想現実やネット社会、タイムリープなどちょっとした歪みが生じる・・・
その中で主人公たちはけっこう苦労し、なんじゃかんじゃ周りの人にも助けられ、乗り越えていく・・・
終わってみると、なんだかちょっと成長しちゃったかもしれない僕や私がいる・・・
みたいな話が多い気がします。
いろいろな批評を見ると、『家族』『絆』って言葉に目につきます。
おもしろいことは、細田守さんがイメージする家族はどうも血縁関係だけではないようです。
細田さんの最大のヒット作『サマーウォーズ』。
有名なセリフにこんなのがあります。
「大事なのは昔のように、人と人が声をかけ合ってコミュニケーションをとること。」
facebookやInstagram、xなどさまざまなSNS、ネットサービスのおかげで、私たちは多くの人と繋がるようになりました。
『繋がる』・・・的確に言うならば、そう錯覚するようになったのだと私は感じることがあります。
『多数の中の孤独』
そんな言葉が浮かぶことがあるのです。
昔、保育園に子供を連れてきた母親が帰り際、寂しがる子供に
「みんながいるから大丈夫でしょ」というのを聞いたことがあります。
泣いている子供を見て、私も子供だったのですがふと思いました。
「そらあかんわ。こいつが必要としてんのは、あんたやろ・・・」
今思うと、嫌な子どもだったと思います(^^;が、『孤独』と云うのはたぶん数じゃないんです。
細田さんのアニメ、絵柄は好き嫌いもありますが、私は物語が好きです。
多数の群れの中で、なにか、居場所がない、居場所を見失ったような自分がいる。
でもそんな自分をちゃんと見てくれる人=存在がいる。
その存在は私のいいところも、悪いところも、ちゃんと見ていて、それは厳しく見ているかもしれないけど、私の存在自体は受け入れてくれている。
それは『孤独』じゃないと思います。
否定されようが、喧嘩しようが、それは『孤独』じゃない。
むしろ『無視』や『削除』のほうが、人間にとっては辛いのではないでしょうか?
細田さんのアニメによくある設定 → いつもの日常に、新たに加わる仮想空間やネット上の付き合い。
それ自体は悪いことではないですが、その中には空虚な薄っぺらい『繋がり』ももちろんあります。
でも、それも悪いことじゃない。むしろ視野が広がるいい機会です。
でも、それでも、それだけでは人は『孤独』になることがあるのかもしれません。
『サマーウォーズ』で栄おばちゃんが、最後にこう言い残します。
「私はあんたたちがいたおかげで、たいへん幸せでした。」
年食った男が情けないかもしれませんが、私もこの言葉を言って、死にたいものです。



