10/22に発売される走裕介の新曲『氷花(ひょうか)』にヒットの期待が高まっています。
走裕介・氷花 CD発売!ひと足早く届いた試聴盤を聴いてみましたが、演歌というより歌謡曲、どちらかといえばフォーク調の楽曲になっています。
個人的な意見ですが、演歌/歌謡曲という視点ではなく、『走裕介という一人の歌手の新曲』という視点で、若い人にも聴いてもらえたら、と思います。
さすがに10代の方にはピン!とこないでしょうが、20代後半で失恋や未練が残る別れをされた方には共感される方も多いのではないでしょうか?
朝焼けに 窓辺の氷花 陽にきらめく

氷花は一般的には、氷に花のような模様がら現れる自然現象を指します。
たとえば冬の寒い朝に、窓ガラスについた霜が結晶になり、華花のように広がることがあります。
また湖や池の氷の表面に、温度変化や気泡の影響で花のような模様ができる、いずれも氷花と呼ばれます。

『氷花』と書いて『しが』と読む地域もあります。
これは『万葉集』にも遺る冬の季語=古語となります。もともとは『氷(こおり)』を指していたようです。
『氷花(ひょうか)』という言葉が人間社会に近い現象に用いられるのに対し、『氷花(しが)』は自然の中、川や木の枝、草などにできる氷の塊を指すことが多いようです。
走裕介さんが歌う『氷花(ひょうか)』は、阿寒湖の氷花をひとり眺めつつ、幸せにしてあげられなかった恋人(ひと)を想う気持ちを歌っています。
タイトルはやはり『ひょうか』でよかったと思います。
『氷花』は、北の寒い朝に見られる自然現象です。
陽が昇り、気温が上がれば、美しい花は花びら一つ残さず消えていきます。
それは燃え上がった恋も同じかもしれません。
愛し合っているその時は、この人だけはけっして離さない、と『これこそ愛』と思い込みますが、二人の心が、身体が離れれば、いつしかなにもかもが消えていきます。
現代社会は『恋も愛も計画的に』と、金融会社のCMのような恋愛をする方もいるようですが、マジに暴走してしまった人にはわかるような気がします。
病と云えば病、でもそんな恋ができる人は魅力的でもあると私は思います。
『氷花』はもちろんいい曲ですが、カップリングの『海鳴りのあいつ』『氷紋列車』もなかなか引けを取りません。
これはただの推測ですが、網走出身の走さんですから、『冬の北海道』をテーマにコンペでもしたのではないでしょうか。
いちおう『氷花(ひょうか)』をタイトル曲にしたものの『海鳴りのあいつ』『氷紋列車』も捨てがたく、カップリングにしたのではないかと思うほど、素敵な曲です。哀愁漂うアップテンポの『海鳴りのあいつ』は、かまやつひろし&吉田拓郎の『我がよき友よ』を彷彿とさせます。『氷紋列車』は昔の必殺仕事人シリーズのエンディングになりそうなドラマチックな楽曲で、捨てメロがすごくいい。
列車で冬の海べりを進む印象です。
言葉の選び方が絶妙で、時折聴こえる走さんの絶唱が胸を打ちます。
正直、このシングルは3曲で十分、満足できる内容だと思います。
ぜひ3曲とも、一度はお聴き戴ければ、と思います。

走裕介・氷花 CD 歌詞

海鳴りのあいつ / 氷紋列車 歌詞




