公明党の政権離脱で大荒れ模様の政局だが、その陰で、10月8日に日本を代表する映画製作会社が倒産した。
『アルタミラピクチャーズ』。
映画プロデューサーの桝井省志氏を中心に、周防正行、矢口史靖、磯村一路などの名監督を擁した日本屈指の制作会社だった。
ピン!とこない方も多いと思うので、アルタミラプロジェクト制作の作品をいくつか紹介したい。
Shall we ダンス?(周防正行)
ウォーターボーイズ(矢口史靖)
スウィングガールズ(矢口史靖)
がんばっていきまっしょい(磯村一路)
それでもボクはやってない(周防正行)
ロボジー(矢口史靖)
舞妓はレディ(周防正行)
ハッピーフライト(矢口史靖)
ダンス・ウィズ・ミー(矢口史靖)
倒産の原因は単純な売上低迷だ。
2023年5月期には4億円を超えていた売上が、翌年同時期には7800万円まで減少していたという。
負債総額も10月15日現在では明確になっていないようだ。
一昨年前、『ゴジラ-1.0』が低予算にもかかわらず、アカデミー賞視覚効果賞を受賞したが、あれは奇跡中の奇跡。
製作費の高騰と、なによりネトフリ、ディズニーチャンネル、アマゾンプライムなどの配信サービスの台頭が、再び映画産業を窮地に陥れている。
我々、CD業界もサブスクの台頭により窮地に陥っている。
いや、もしかするとCD業界だけではないかもしれない。
無料配信/定額配信、そして生成AIの進化は、音盤出現以降のビジネスモデルをぶっ潰した感がある。
アーティストにしてもライヴ活動をできるうちはいいが、年を経ればどうなるのか?
『アリとキリギリス』のキリギリスに逆戻りということさえ考えられる。
生活の安定や未来への希望が消えれば、当然人材は他所に流れる。
フィジカル部門だけでなく、ソフト部門=音楽文化そのものにも影響するかもしれない。
時代の流れだから仕方がないのではあるが、より多くの人間が生活基盤を得られるビジネスモデルを再構築しないと、映画も音楽も過去のものになってしまうかもしれない。





