あさみちゆき『それからの黄昏シネマ』発売!

あさみちゆき新曲発売! NOW MUSIC!-聴いてみて-
あさみちゆき新曲発売!

あさみちゆき復活後、2枚目のシングル『それからの黄昏シネマ』&『どくだみの花』が、本日、発売になります。
共に、作詞は田久保真見先生(男性です)、作曲は杉本眞人先生が担当されています。


それからの黄昏シネマ

あさみちゆき『それからの黄昏シネマ』

あさみちゆき『それからの黄昏シネマ』

『それからの黄昏シネマ』は2010年6月発表の『黄昏シネマ』のアンサーソングです。
『黄昏シネマ』の作詞×作曲も、田久保先生と杉本先生です。
主人公が学生時代を思い出し、大好きだった人と見に行った映画館に足を運ぶ歌でした。
会わなくなって10年、彼女は、当時の彼と自分に思いを馳せます。
彼女は今も独り身で、自分はエキストラで彼が主人公だった昔は今も変わらないと、未練を残しつつ、生きていました。

あの日から15年。彼女はたぶん家庭を持ったのでしょう。
家族のために一生懸命生きてきて、ふと気づくと自分のことは後回し。
再放送のテレビ番組を見ていると、あなたを大好きだった自分もなつかしい。
あのとき、あんなに一緒にいたのに、あんなにあなたを愛していたのに、私はそれを伝えないまま今を迎えている・・・。
自分は今もエキストラ。そんな歌でしょうか。

先着特典ポストカード

先着特典ポストカード

昭和の香りが漂う、あさみ×田久保×杉本、ならではの楽曲だと思います。
年月の重みや、年を経ても変わらない情熱や未練・・・
リアルに結婚を経験し、子育てをし、その間は歌手活動を休止し、再び復帰した、経験を積み重ねたあさみさんだからこその臨場感、若さと技術では表現しきれない実感がある歌です。
作詞の田久保先生は、この詩にはあえて余白を残した=明確でない部分を残したと云っておられます。
それはあさみさんの15年間が入り込むところであり、聴いているあなた=リスナーそれぞれの15年間が染み入る部分です。
語りつくさぬ余白に、それぞれの歩んだ道のりが投影され、初めて完成する歌なのかもしれません。


どくだみの花イラスト

どくだみの花

どくだみの花

『どくだみ』はともすると雑草、野草に分類される植物です。
白い花弁に見えるものは実は葉っぱが変化したもので、バランス悪く中央に立ったものが花にあたります。
花には雌蕊と雄蕊のみで花弁はありません。
「薔薇とか櫻ならばよかったのにと 妬んだこともあったけど♪」
という歌詞は、けっして人気者になりえない失望と感じるかもしれません。
けれど、一番の最後「私だって白い花」から、先ほどの「妬んだこともあったけど」に続くフレーズ
「あなたを好きになったとき 綺麗な気持ちを思い出した」
さらに最後のフレーズ
「嫌われ者とわかっているけれど(中略)私だって白い花」
は、劣等感を抱えつつも、懸命に生きる花の美しさを伝えているような気がします。


両曲ともけっこうヘビ-な歌詞ですが、杉本先生の楽曲が、歌全体のバランスをとっている気もします。
好みはわかれそうですが、2曲ともいい曲だと思います。

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ただ一点、これはまったく一人のあさみちゆきファンとしての感想ですが、私は初期の楽曲の方が好きでした。
フォーク系歌謡曲のイメージでデビューしたあさみさんですが、阿久悠さんが亡くなられた頃から徐々に演歌系歌謡曲にシフトされ、復帰後はより演歌色が強くなっている気がします。
いまどき、演歌だ、フォークだ、ポップスだ、ダンスミュージックだ、ブルースだと、ジャンル分けするのも野暮ですが、やはり若い人にも聴いてもらえる楽曲も手掛けていただければ、と思います。
『それからの黄昏シネマ』や『どくだみの花』が若い人に受け入れられないという気はありません。
でもやはり『井の頭線』『青春のたまり場』『紙ふうせん』『聖橋で』などの初期曲の方が、より多くの年代によさが伝わるように思うのです。
まぁ、これは本当に私の個人的感想です。
とにかく『あさみちゆき』はいい歌手です。ぜひ聴いてあげてください。