ハラスメント問題で荒れたフジテレビさん。
再建の鍵は番組制作=コンテンツ力だと云われています。
その影響もあるのでしょうか?
過去の人気ドラマが次々とDVDで再発売されています。
その中で印象に残っている作品をこだわり気味に紹介してみたいと思います。
本日はこれ
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CHANGE
【主演】木村拓哉
【共演】深津絵里、阿部寛、寺尾聡、風間杜夫、西村雅彦、平泉成、加藤ローサ、石黒賢、中村敦夫、富司純子など
【脚本】 福田靖
1.物語の概要
パッとしない田舎の小学校教諭・朝倉啓太が、代議士だった父と後継者の兄の突然の死により、補欠選挙に立候補。
当選するや否やマスコミに国会王子として取り上げられ、国民の注目を浴びる。
結果、スキャンダルで内閣が退陣すると、実力者・神林正一に総理大臣候補に祀り上げられる。
神林の根回しと啓太自身の頑張り、腕っこきの選挙プランナー・韮澤ら仲間たちの活躍もあり、みごと総理大臣に就任する。
当初は啓太を傀儡にした事実上の神林内閣と思われていたが、教師時代の児童たちが誇れる総理大臣になりたいと努力を重ねる啓太。
無知で至らない部分も多々ある新米総理の頑張りが、多くの人を『CHANGE』させていく。
そして次第に神林との溝は深くなっていき・・・。
2.ドラマ制作当時の社会状況
『CHANGE』が制作された2008年。
アメリカはリーマン・ショックと、アメリカ初の黒人大統領誕生という2つの大きなイベントを抱えていました。
「YES, WE CAN!」
で知られるオバマ大統領は『CHANGE』をスローガンにアメリカと世界の大改革を提唱します。
日本では麻生内閣が発足するも、総理自身が失言を連発。
当時株価は7,000円台前半で、自民党は政権から転げ落ちようとしていました。
また秋葉原では通り魔大量殺人も発生。
日々の生活や安全に関する不安増大は、国民の政治への失望を高めていたように思います。
その中で政治にも新しい希望を求めていたのかもしれません。
3.ドラマの見どころ
このドラマのクライマックスは最終回、20分間もの朝倉総理の退任演説でしょう。
通常は、それまでの回想をバックに入れる演出が取られますが、本作ではぶっ通しでこのシーンを撮影。
カメラは木村拓哉演じる朝倉啓太の演説を真正面から実直に撮影しました。
『独裁者』のチャップリンを彷彿しますが、木村は手ぶりなど一切なしで、朝倉啓太としてメッセージを届けました。
役者・木村拓哉の評価は甲乙あるでしょうが、こういう演出で20分、視聴者を引き付けられる人間はあまり多くはないでしょう。
きれいごとではありますが、ここで朝倉啓太が話したことは、多くの国民が求める政治の理想のようにも思います。
もちろん、コメディを交えつつさまざまな難局を乗り越え、強まったチーム朝倉の絆あっての名場面です。
テレビドラマ史上に残る名シーンだと思います。



