永井みゆき『ゆるし川』。詩人 道山れいん起用!

永井みゆき『ゆるし川』 音楽を語ってみた
永井みゆき『ゆるし川』

8月20日発売予定の永井みゆき『ゆるし川』の予約が入り始めている。
情愛と悔恨に揺れる女心を、ドラマチックに歌い上げる期待曲だ。
作曲は、長山洋子『倖せにしてね』、田川寿美『こぼれ月』などで知られる大谷明裕(おおたに・めいゆう)氏。

一夜かぎりのやさしさに
添い遂げることの幸せを
夢みた私は酔芙蓉

という歌詞がある。
酔芙蓉というのは夏から秋にかけて咲く花で、朝は白い花で、昼頃にはピンク色になり、夕方には紅く染まる。
花の色が変わるように、揺れ動く女性の気持ちを表現しているのだろう。

一夜かぎりの逢瀬。たぶん男は去ってしまったのだろうか。
遊びだったのかもしれない、別れの儀式だったのかもしれない・・・
歌からはそこはよくわからないが、少なくとも男は帰ってこないのだろう。
けれど彼女は彼を憎み切れないでいる。
それだけの想いを彼女は男に抱いている。

今回、この『ゆるし川』とカップリング曲『しあわせ界隈』の作詞は、道山れいん氏が起用された。
東京大学文学部卒業後、フィンランド・ラハティ詩祭・映像詩部門で日本人初の優秀詩を受賞した人物だ。
詩の朗読でも知られ、パリやリオ、台北などの国際ポエトリースラム(詩の朗読大会)でも好成績を収めている。

実績のある人物だが、どうも歌詞執筆に挑戦するのは初めてかもしれない。ゆるし川という異名のある川はどうもないようなので、この川はイメージの川なのだろう。
道山氏の詩には『水』が絡むことが多い。
初期の作品集『水あそび』やヒット作『水の記憶』などがよく知られている。

永井みゆきがどこまで臨場感をもって、この歌詞の世界を表現できるか、そこがヒットするかどうかのポイントかもしれない。
この令和の時代、女性は賢く、男は臆病だ。
別に若い人に限らない。
一夜かぎりの恋に身を投ずる・・・正直、小生はそんな器用なことはできないし、ちょっとわかりきれないところがある。

歌と云うのは、歌っているうちに、聴いているうちに、その世界に自分がシンクロしたり、自分自身を投影したりできる歌が人気になる気がする。
『ゆるし川』がどんなふうに演歌ファンやカラオケファン、歌謡曲ファンに受け入れられるか、楽しみにしている。

ゆるし川_永井みゆき_歌詞

ゆるし川_歌詞