大貫妙子のCDが生んだ想い出

愛すべき弊店のお客さまたち 70's/80’s 懐かしのヒット曲

7/15日の閉店間際、二人連れの外国人の男性客がお越しになった。
長身の、ほんと190cmはあろうかという男性がこれありますか?と声をかけられた。
『ちんちくりん』の私は、背の高い人が苦手だ。
まず見上げなければならんし、首が疲れる。ところがこの御仁、丁寧に腰を曲げてくださる。
ええ人や。

探している商品を見ると・・・。

大貫妙子 『MIGNONNE(ミニヨン)』

大貫さんがRCAに移籍した際、1枚目にリリースされた1978年のアルバムだ。
シティポップの名盤だが、さすがに常備在庫にはしていない。

シュガーベイブ『SONGS』-山下達郎の原点-(CD2枚組)

シュガーベイブ『SONGS』

ここで少し大貫妙子さんと『MIGNONNE』について、簡単に紹介しておこう。
音楽通の方は私よりよく知っておられるので、読み飛ばしてもらえれば、と思う。

大貫妙子さんはシティ・ポップの先駆者として知られる。
1973年に山下達郎、村松邦男、寺尾次郎、上原裕、鰐川己久男、野口明彦らと『シュガーベイブ』を結成。
ひょうきん族のエンディングで使用されたEPOの『DOWNTOWN』はもともとシュガーベイブの曲だ。
シュガーベイブ解散後、ソロになった大貫さんは独自の美意識によるポップ&ソフトロックの世界を指向。
繊細で透き通った歌声と、打ち込みを融合させた洗練されたサウンドを組み合わせ、でリスナーを魅了した。

【シティポップ名盤】大貫妙子 / MIGNONNE(CD)

大貫妙子 / MIGNONNE

『MIGNONNE』は、製作途中に当時の音楽プロデューサーと激しく対立。
レコード会社を移籍し、発売した作品。タイトルの『MIGNONNE』はフランス語で『かわいい』もしくは『かわいい女の子』を意味し、全体として女性視点と繊細な印象を与える作品と云われている。
編曲はYMOの坂本龍一と、名プロデューサー・瀬尾一三が担当。
細野晴臣、高橋幸宏、鈴木茂等、高中正義などが演奏参加している。発売時にはそれほど売れなかったが、その後再評価され、特に『4:00AM』は現在世界的ヒットになっている。

大貫妙子 ベスト全曲集 -BEST 80's Director's Edition-(CD2枚組)

大貫妙子 ベスト全曲集

どうしても欲しいと言っておられるのはわかるのだが・・・無理だとは思ったが片言の英語で、明後日まで待ってもらえれば入荷できると伝えてみた。
すると



待ってくれるらしい。
名前と電話番号を聴いて、またもや片言の英語で「午前中に入るので、入ったら電話する」と伝えたものだ。


そして2日後、7月17日。この日は朝から大雨。
ところが雨の中を午前8時30分に二人が来店。
「まだ電話してへんでぇー」
たまたま早出で仕事していたのでシャッターをあげ、迎え入れたが、あれっ???
商品が入庫していない。発売元によって多少のずれはあるのだが、大貫妙子の発売元はいつも8時30分までには到着している。
別のスタッフに尋ねても運送屋さんが来ていないという。発注漏れかと確認したが、発注もできてるし、発売元の倉庫にもある。
「トラブルだ!」
しかたない・・・二人に荷物が遅れていることを告げ、入ってきたら電話するからと言うと、連れの方が今日の夜の飛行機でアメリカに帰るので、午後には大阪に帰るという。「やばい!」

とにかく事情がわからないので一旦、朝飯を食べに行ってもらい、運送会社に電話する。

事情が分かった!
7月17日は祇園祭・前祭の山鉾巡行の日。
午前9時巡行スタートだから8時台で通行止めになる。コースを変更して先に四条・祇園界隈に行ったという。
午前9時半には届けるというが、待てどくらせど到着しない。
ようやく9時50分ごろ、荷物が到着。あわててお客さんに電話するが、今度はこれが繋がらん。

「どないすんねん!」

3回かけても話し中なので、あかん!
朝飯にホテルのバイキングを紹介したので、たぶんそこにいるとヤマカンして、雨の中、自転車に乗って発進!

ところがだ!
100メートルほど走ると、向こうから長身の男声が傘をさしてとぼとぼ歩いてくる。
こっちもびっくりしたが、向こうもびっくり。
事前にネットで調べておいた英語で「電話したが繋がらんので、持っていくところだった」と告げると、なんかムチャクチャ感激してくれる。
いや・・・取りに来てもらわんと、デッド在庫になりまんねん。

カードで払うというので、
「I wait you in our shop!」
なんてちょっとエエカッコして店で待っていると、自転車で走った私とほぼ同じく長身のお客様到着。
コンパス長いと便利だなぁ・・・と思いつつカード処理完了。
3回も足運ばせたんで、
「It’s apology. We’re sorry to be late」と、これも事前にネットで調べた英語をつけてお試し用の線香をプレゼント。
ほんま、うれしい笑顔で、何度もありがとう、ありがとうといいつつ帰られました。

まぁ正直、朝から走り回って大変だったのですが、最後にお客さまの笑顔が見れてよかったです。