京都・祇園祭 -山鉾建てと神輿洗式-

祇園祭について 時代劇&歴史ネタ
祇園祭物語

祇園祭が始まって既に1週間。暑くても寒くても、日にちは過ぎていきます。

7月9日、7月10日は前祭の山鉾建てが開始される日です。


先頭を切っていち早く鉾建てをするのは御存知・長刀鉾!
釘を使わず縄だけで組み上げるのが『縄絡み』の技法が見所です。
高さ・約25メートル、重量は約10トン。
これが長期間にわたり聳え立ち、その上、京都の町中を動き回るのですから、この鉾建ては人命にも関わる大仕事だと思います。
万一崩れでもしたら・・・と思うとゾッとします。
7月10日は長刀鉾に続き、函谷鉾、鶏鉾、月鉾、菊水鉾などが順次組み立てを開始。
コンカン、コンカン、町中に鉾建ての音が響き渡ります。
弊店は山鉾町からはずいぶん離れているので、この音は楽しめませんが、お客さまには山鉾町のある四条通界隈に勤めていた方がおられます。
お客さまが仰るには、鉾建ての音が響き渡るとともに、通行証の確認も始まり、さらに暑さも待つため、パブロフの犬さながら、音を聞くだけで汗が出てくると笑っておられました。

鉾建てで室町などの山鉾町が忙しくなる中、八坂大社と周辺の祇園の人々は、
祇園祭後半、祭事としては本番とも云える御神輿の準備を進めます。

7月10日のクライマックスは、20:00頃から始まる『神輿洗式』

先ず午前10時頃、神輿洗式で使う『神用水』を採水し、清める儀式『神事用水清祓式』が、鴨川・四条大橋南詰め付近の宮川堤で執り行われます。(この儀式は還幸祭後の7月28にも行われます)
八坂神社の神職や宮本組の代表が四条大橋付近で鴨川の水を木製桶で汲み上げ、川岸にてお祓いを行い、神輿洗式で使用する水を整えられます。
その後、八坂神社の神職が長刀鉾町に出向き、神事に用いる御幣(祭祀で用いる神聖な紙や布の飾り)を調製します。
観光客に人気なのはやはり夕方16:30頃から行われる『お迎え提灯』でしょうか。
提灯を掲げた行列が八坂大社から京都市役所まで練り歩き、舞踊奉納なども行われます。
幻想的な夜の風景が広がる中、御神輿の登場となるわけです。20:00頃になると『神輿洗式』が本番を迎えます。
八坂大社から中御座の神輿が四条大橋まで担がれ、『神事用水清祓式』で用意された神用水で清められます。
雅楽・鼓笛隊なども随行し、静かでおごそかな雰囲気が漂います。
正に『神事』という趣です。松明に照らされた神輿が鴨川を渡る姿は、祇園祭の中でも特に神秘的な瞬間と云われています。


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