『山鉾巡行』と言いますが、
「山と鉾、何が違うの?」と疑問に思われたことはないでしょうか?
実は山と鉾には明確な違いがあります。
まずわかりにくい点を整理します。
出陣と凱旋の2基の船鉾と、綾傘鉾と四条傘鉾の2基の傘鉾。
この4基は『山』か『鉾』かと云えば、広義の『山』に分類されます。
理由は後述を読んで戴ければ理解いただけると思います。
ここでは、『山』とは、車輪のついた曳山(南北の観音山と岩戸山、鷹山)と、舁山(人が担ぐ)、船鉾と傘鉾の計27基(別枠1基=布袋山は休山)。
『鉾』は前祭の6基のみとご認識してください。
では『鉾』とはどういうものを指すか?
一言で言えば『真木(しんぎ)』を立てているかどうかです。
『真木』とは鉾の中央に真っ直ぐに立てられる神聖な柱で、高さは凡そ20~25メートル。
最上部には鉾頭と呼ばれる装飾が飾られます。
例えば有名な長刀鉾は長刀、放下鉾は宝珠がモチーフです。
『真木』は八坂大社の神霊が降臨する、いわば神の依代です。
祇園祭後半に登場する御神輿の前駆の意味も持ち、その起源は神にに災厄を祓っていただく武器=矛に由来します。
『真木』はそ疫病や災害を退ける『厄除けの矛』なのです。
空高く伸びることで天に繋がるとされ、『真木』の長さは天=神に近づく象徴と云えます。
一言で言えば『真木(しんぎ)』を立てているかどうかです。
『真木』とは鉾の中央に真っ直ぐに立てられる神聖な柱で、高さは凡そ20~25メートル。
最上部には鉾頭と呼ばれる装飾が飾られます。
例えば有名な長刀鉾は長刀、放下鉾は宝珠がモチーフです。
『真木』は八坂大社の神霊が降臨する、いわば神の依代です。
祇園祭後半に登場する御神輿の前駆の意味も持ち、その起源は神にに災厄を祓っていただく武器=矛に由来します。
『真木』はそ疫病や災害を退ける『厄除けの矛』なのです。
空高く伸びることで天に繋がるとされ、『真木』の長さは天=神に近づく象徴と云えます。
あともう一点、『山』と『鉾』の大きな違いはその役割や起源にもあるかと存じます。
『鉾』は先述したように厄除けを行う神の武具=矛の象徴です。
一方、『山』は神話や仏教伝承の名場面の再現が多いようです。
岩戸山、南北の観音山、鷹山の4基の曳山は、囃子方が山に乗り込み、豪華な懸想品を用い、車輪もついていますが、『鉾』のような天にも届くような長い『真木』ではなく、松の木を『真木』の代わりに立てています。
また岩戸山は天ノ岩戸神話に基づいていますし、南北観音山は観音菩薩像を祀る観音信仰の山です。『鉾』とは目的や成立の起源が異なるのです。
『鉾』は先述したように厄除けを行う神の武具=矛の象徴です。
一方、『山』は神話や仏教伝承の名場面の再現が多いようです。
岩戸山、南北の観音山、鷹山の4基の曳山は、囃子方が山に乗り込み、豪華な懸想品を用い、車輪もついていますが、『鉾』のような天にも届くような長い『真木』ではなく、松の木を『真木』の代わりに立てています。
また岩戸山は天ノ岩戸神話に基づいていますし、南北観音山は観音菩薩像を祀る観音信仰の山です。『鉾』とは目的や成立の起源が異なるのです。
このような目で見て戴くと、『山』と『鉾』のちがい、「あぁ、なるほどな」と思っていただけるかと存じます。
どうでもいいと云えば、どうでもいいことなのですが、知っているとなんか人に話したくなる、そんな話かな、と思います。

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