京都・祇園祭 くじ取り式

祇園祭について 時代劇&歴史ネタ
祇園祭物語

祇園祭2日目、7月2日には京都市役所本会議場で『くじ取り式』が行われる。
休み山以外の山鉾34基のうち、『くじ取らず』の10基を除く24基の総代が一堂に会し、7月17日の前祭、7月24日の後祭それぞれの巡行順を抽選で決定する。
この様子は非公開なので、残念ながら私は見たことがないが、各総代は紋付羽織袴で正装し、奉行役たる京都市長立ち合いの下、抽選が執り行われるという。

くじ取り式を終えた各山鉾町が全員そろって八坂神社を正式参拝。
神職を先頭に整列して拝殿へ進み、抽選結果と祭礼奉仕の決意を神前に報告。
宮司から御神札と守護木札が授与され、各町は自町の会所に持ち帰る。これを山鉾連合会社参と呼ぶ。
この『山鉾連合会社参』は八坂神社の祭神・素戔嗚尊に巡行順を奉告し、1 か月に及ぶ祇園祭の安全を改めて祈願する重要な神事とされている。
山鉾町相互の結束を誓う場でもあるという。

ちなみに本年2025年の巡行順序は下記の通り。
《★》は『くじ取らず(毎年巡行順固定)』の山鉾ととなる。但し後祭の北観音山と南観音山は1年毎に順番が入れ替わる。
『くじ取らず』がある理由は、伝統や歴史による理由が大きいようです。
例えば長刀鉾は、古来より巡幸の先頭を務める神聖な鉾として特別扱いされており、現在では生稚児が乗る唯一の鉾でもある。
また船鉾や大船鉾は神功皇后の伝説などを象徴し、殿・船鉾と呼ばれることもある。
後祭の殿、大船鉾は凱旋船鉾の異名を持つ。函谷鉾や橋弁慶山、南北の観音山も古来より現在の順番を担っていたようだ。

7月17日(木) 前祭 巡行順《全23基》
1.長刀鉾《★》
2.占出山
3.霰天神山
4.山伏山
5.函谷鉾《★》
6.油天神山
7.綾傘鉾
8.蟷螂山
9.菊水鉾
10.保昌山
11.伯牙山
12.白楽天山
13.月鉾
14.木賊山
15.四条傘鉾
16.太子山
17.鶏鉾
18.芦刈山
19.郭巨山
20.孟宗山
21.放下鉾《★》
22.岩戸山《★》
23.船鉾 《★》
7月24日(木) 後祭 巡行順《全11基》
1.橋弁慶山《★》
2.南観音山《★》
3.役行者山
4.浄妙山
5.鯉山
6.北観音山《★》
7.八幡山
8.黒主山
9.鈴鹿山
10.鷹山 《★》
11.大船鉾 《★》


【京都 祇園祭】 長刀鉾 祇園祭 祇園囃子(CD)

京都・祇園祭の長刀鉾・祇園囃子

京都の音色・祇園祭/祇園囃子ライブ~市電走行音&アナウンスや京の通り名の歌入り(CD)

祇園祭/祇園囃子&市電&京の通り名の歌

[京都 童謡・わらべ歌] 京都のわらべうた, BGM - 京の通り名の歌 (CD)

京都のわらべうた -京の通り名の歌-(CD)

【京都・祇園祭】至宝に秘められた謎 -祇園祭あれこれと大船鉾復活!-(DVD or ブルーレイ)

京都・祇園祭-祇園祭あれこれと大船鉾復活!-