バービーボーイズ『√5』アナログ復活!

アナログレコード情報 70's/80’s 懐かしのヒット曲
レコード『ダンスに間に合う』『T字路』

昨年デビュー40周年を迎えたバービーボーイズ(BARBEE BOYS)。
代表曲『目を閉じておいでよ』を収録した名盤『√5』が全曲リミックスで重量盤アナログで復活した。

【LP盤】バービーボーイズ / √5 デトックス:完全生産限定盤・重量盤(アナログレコード)

バービーボーイズ / √5 デトックス(レコード)

『目を閉じておいでよ』は、 レイザーラモンRG と椿鬼奴のモノマネが有名だが、本家本元の『バービーボーイズ』はよく知らない方もいるかもしれない。
1980年代後半から1990年代前半にかけ、熱狂的ファンを生み出した伝説のロック・バンドだ。
とにかく印象的なのは、男性ヴォーカルのKONTAと女性ヴォーカルの杏子の掛け合いと痴話喧嘩のような歌詞。
そしてロックと言いつつもジャズやファンクのエッセンスを取り入れ、サックスを前面に押し出した曲調だ。
スタイリッシュで、なんだかワクワクするステージだった。
恥ずかしい話だが女性に縁のない青春時代を送った私には、仲のいい男女の口喧嘩というのは夢のまた夢でそれを歌にするなど、モテる奴の傲慢さだと『非モテ仲間』と話した記憶がある。

Barbee Boys バービーボーイズ・ベスト全曲集(CD2枚組)

バービーボーイズ・ベスト全曲集(2CD)

https://www.kyoto-wel.com/shop/S81212/prdct/00/63/79/image1.jpg今、世界で日本のシティ・ポップが人気だが、バービーボーイズは強いて言えばシティ・ロック。
KONTAの素直でシャープ、小細工のないソリッドな歌声と、杏子のハスキーで艶めいた歌声、そしてサックスを中心に聴かす演奏は唯一無比の魅力を持つ。
楽曲の殆どを作曲したリーダーのいまみちともたか、ファンキーなグルーヴを支えたベースのエンリケ、燥ぐヴォーカルを見事に制御したドラムスのコイソ、全員が見事に役割を果たした完成されたバンドだった。

ちなみに『バービーボーイズ』の名前の由来は、バービー人形のBarbieと男の子のBoys。
かわいらしさとワイルドさ、二つの魅力を持つという意味だそうだ。
男女同権とよく言うけれど、男は男の良さがあり、女には女の良さがある。
両性の価値はもちろん等しいが、異なる感じ方、異なる判断をして当たり前、喧嘩をして当たり前なのだ。
でも同じ人間だから惹かれ合う。
人間もただの動物だから、同種目の異性は大切だと本能的に気づき、大切にしたいと思う。
大切だから喧嘩した相手との違いを理解すると、自分にない魅力に気づくこともできる。

口げんかのようなバービーボーイズの歌は、そんな当たり前のおもしろさ、人間であることの原点を思い出させてくれるのかもしれない。