MISIAの『LOVE NEVER DIES』に急に嵌っている。
この曲は同名のアルバム『LOVE NEVER DIES』の3曲目に収録されており、同アルバムのテーマをもっとも表現した1曲と思われる。
アルバム・テーマは『愛は消えない』。
ここで云う『愛』はきっと『恋愛対象への愛』ではないと私は思う。
『自分自身も含めある者の存在を認める』
もっとはっきり言えば『自分自身への愛』だと私は思った。
私たちは得てして
『俺はこんなもんだから・・・』
『私なんかに・・・』
『今更・・・』という自虐の言葉を発してしまう。
けれど、それが謙遜だとしても、私たちは言葉に支配されることがある。
自分が吐いた言葉が時に呪いのように自分を縛る。
この曲を心に思い浮かべ、別に口に出さなくてもい、心中で歌ってみれば、『言葉の力』に気づく。
『人生のステージは自分だけのもの』
『ガラスの靴ならもういらない』
『あの日の私に負けぬように』
『傷つき涙をこぼしても 過ぎ去る日を悔やまない』
真珠のような言葉が突き刺さる。
この歌の作詞はMISIA本人だ。
『傷つき涙をこぼしても』という歌詞、主役はたぶんMISIA自身だ。
彼女は『5オクターブの歌姫』という異名を持つ。
世界でも指折りの音域を歌唱できる実力を持っている。
順風満帆の人生を送ってきたと思われがちな彼女でさえ、たぶん涙ぐむほど悔しい瞬間があったのだろう。
でも、それも道の途中なのだ。
プロモーション・ビデオは、渡辺直美さんが出演されている。
彼女がより多くの人に自分のダンスを見てもらいと志し、安定した日本の仕事を捨てて、渡米されたことは記憶に新しい。
このP.V.で起こったことを実際に渡辺さんは体験されたのかもしれない。
裏方仕事ばかりを押し付けられ、、存在が希薄になり、自分自身を見失いそうになる。
そんなことは、私も、あなたも、無表情で信号待ちしている隣の人も、きっと経験している。
けれど、それで自分自身をあきらめてしまうの?とMISIAは問いかけている。
あきらめなかった人すべてが、MISIAのように輝けるわけじゃない。
けれど、今、私が、あなたが立っている舞台は私のもの、あなたのもので、他のだれのものでもない。
見せかけだけの、12時になると化けの皮が剥がれる『シンデレラの靴』ではない道のりを私たちは刻んでいる。
熱くなってしまって申し訳ない。
でもこの曲はそんなメッセージを、私のような暑苦しい言葉ではなく、さりげない、でも熱い歌声と心揺さぶるメロディーで伝えてくれる。
叔父に財産を奪われ、男装して森に逃げ込んだロザリンドが、貴族のしがらみから解放され自由に生きることで、かえって『本当の自分』に気づき、大切な恋を手に入れる。
劇中、ウィットにとんだ名台詞が多いことで知られる作品だ。
こんなセリフがある。
All the world’s a stage, and all the men and women merely players.
この世はすべて舞台、人はみな役者にすぎぬ
いい役者になれるかはわからない。でも舞台に立った以上は自分の望む舞台を勤めたい。
いつまでもつかわからぬが、そんな気持ちにさせてもらった。
忘れかけたら、また聴こう。
ステキな曲です。




