ドラマ『続・続・最後から二番目の恋』のエンディング曲『ダンスに間に合う』が7inchレコードで発売された。
昔でいうEP盤のサイズだ。
『ダンスに間に合う』はもともと、2017年に思い出野郎Aチーム(OYAT)が発表した人気曲を、今回のドラマや小泉&中井のデュエットのを前提にアレンジしたものだ。
毎日の疲れをリフレッシュしてくれるような普段着の曲だ。
一方、『小泉今日子&中井貴一版』は原曲にブラスやストリングス、シンセサイザーを加え、華やかで軽快にアレンジ。
小泉と中井の落ち着いた歌声と重なることで、大人の哀愁と未来が同居するスタイリッシュな楽曲に仕上がっている。
「散々な日でも、ひどい気分でも、今夜ダンスには間に合う」
という歌詞には、つまずきや孤独を抱えつつも、それでも人生は続いていく。
楽しく生きなきゃ!っていう思いが詰まっている気がする。
加えてどんなに大変なことがあっても、まだダンスには間に合う。
まだまだ幸せになれる!っていう、信念かな? 希望かな? もたっぷり入っている気もする。
今回の『続・続・最後から二番目の恋』は前作、前々作に比べ、やや視聴率では苦労したという噂もあったが、見終わってみると、で凄く印象的なシーンがあった。

特に最終回は好きな脚本だった。
冒頭、長倉家のテラスで、和平(中井)娘・えりなが、彼氏に幼いころに見た父と亡くなった母の話をする。
二人はこのテラスで仲良く話していたという。
幼かった彼女はなぜだか邪魔しちゃいけないと思い、声をかけず、そっと二人の様子を見ていたという。
そして母の死後、父がここにポツンと何もかも失ったような表情で座っていたと呟く。
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最後のシーンで、このアトリウムで和平が千明(小泉)と談笑するシーンが映し出される。
たぶんその風景は、えりなが見た父と母のシーンにそっくりなんだろうなと私たちに感じさせる。
和平はけっして失ったものを取り返したわけじゃないけど、失ったものと同じぐらい大切なものを手に入れようとしている・・・
もしかしたらすでに手に入れているのかもしれない。
こういうシーンは派手じゃない。
派手じゃないけど忘れられないものだ。
「人生は修行だ」という方がいる。
そんな気合い入れてたら疲れるでしょ、とも思うし、正直、なにもせず寝ている方が楽な気もする。
でも一生懸命、自分や周りの人を大切に生きていれば、いつのまにか手に入るものもあるし、取り返せるものもある。思わぬ発見もある。
人間はだれしもが年を取るのだから、「もう年だから」じゃなく「ここまで頑張ってきたんだから」と自分を褒めてあげる方がみんな幸せな気がする。
いい歌、いいドラマでした。





