きょうとwelcomメルマガ執筆を終えて

てんちょ-の時事放談 つれづれなるままに
てんちょ-時事放談
 2020年の3月から、弊店も出店しているショッピングモール『きょうとwelcom』のメルマガに、毎月コラムを書かせて戴いてきた。
自由気ままに書いているブログとは異なり、原稿用紙1枚程度という制約があり、毎回、文章を削るのに往生した。
ただそこで気づいたのだが、文章を削り込むことで、自分自身が伝えたいことが明確になることもたびたびあった。
逆に、伝えたいことがはっきりしているときは自然と文章が短くなった気もする。
 今回6月号で執筆退任となる。
今月のコラムを、今後の自分への戒めの意味も込めて、子の自社ブログにも掲載しておこうと思う。
コラム掲載分は字数の問題があり、大幅にカットしたが、このブログ掲載分は原文を乗せるようにした。

きょうとwelcom メルマガコラム 2025年6月号

 ネット通販を始めて20余年になる。
弊店ではもともと通信販売もしていたが、自社制作商品が中心で、限られたお客さまが対象だった。
当時はネット通販黎明期で楽天の売上もまだ3億円程度。Amazonは遠くアメリカからの噂を聞く程度だった。
検索エンジンもNTTの『goo』が一番人気。『Yahoo』は掲載されるために登録が必要で、『Google』は名前も知らなかった。

 ページ開設後、3カ月ほどで注文が急速に増え始めた。
同時にトラブルも増え始める。
商品が届かない、注文品と違う、返品したい、受取拒否・・・。
弊店や運送会社の責任もあったが、正直、お客さまの問題も少なくなかった。
一つ一つ対応し、再発を防ぐ対応を施すことで、幸い弊店はよいお客さまに恵まれるようになった。
亡くなった父が『商人道というものがある』と時折言っていたが、私にとっては、お客さまと共に創り上げた今の商いの在り方がそれだと思った。

 今は生成AIとITの時代だ。
多くの対応は機械がやってくれる。
『膨大な情報を記憶/分析し、パターン化して対応する』、この作業で、もう人間はAIに追いつけない。

 それでも人間にしかできないことがある。
倫理的判断。
何を発信し、何を伝えるか、という本当の意味の創造性。
お客さまや取引先との感情的繋がり。
そして自分自身に責任を持つこと。
私はそういうよく言えば人間味のある、悪く言えば古くさい商売しかできそうにない。
それが自分の『商売道』だと思っている。

 きょうとwelcom全店がそういう考えではないだろう。
ただ私は、そんな古くさい商売をネット通販でやれるのは、リアル店舗を母体とする私たちだけではないかと今は思っている。

タイトルとURLをコピーしました