ありがとう! 長嶋茂雄さん

ありがとう背番号3-長嶋茂雄- つれづれなるままに
ありがとう!背番号3

巨人軍終身名誉監督・長嶋茂雄さんが本日早朝、肺炎のためお亡くなりになったという。

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長嶋茂雄 引退試合&引退セレモニー

選手としては1974年に引退されている。
幼稚園児であまり野球に興味がなかった私は、その現役時代(1958年~1974年)を見ていない。
ただ時折、放映される思い出の映像や野球好きの友人の話でその活躍を知るだけだ。
とはいえ、デビュー戦で400勝投手・金田正一氏(国鉄スワローズ)と対戦し、4打席4連続三振というよくも悪くも派手なデビューを飾ったこと。
昭和天皇をお迎えしたプロ野球史上初の天覧試合で阪神のエース・村山実氏からヨナラホームランをかっとばしたなど、何度もテレビで見ているうちに自分も生で見たような錯覚を覚えているシーンも数多い。

成績もさることながら、逸話の多い方だったらしい。
立教大学時代、英語の辞書を引いている学友を見て、
「いいもの持ってるねぇ。どこで買ったの?」と驚いたとか、『THE』を『テヘ』と呼んだとか。
プロ選手時代にも、試合前に素振りをしていて、満足して、試合を忘れて帰った、
三塁手前までベースを回っていたが、ファインプレーで打者アウトとなり、一塁に直接帰ろうとしたとか。

一茂少年を連れて球場にきたが、忘れて一人で帰宅したとか、真偽不明の話が山ほど出てくる。

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でも、この直感的で攻撃的なプレイスタイルと、少し抜けたような破天荒な行動が共存しているところに、長嶋茂雄という人物のスター性があったように思う。
完璧な人間は自分も相手も疲れさせるものだ。
要所要所はクレバーだが、通常はどこかネジを緩めているような人間のほうが、人には慕われるのかもしれない。

いずれにしろ、長嶋茂雄という一人の人間の存在が、野球を国民的スポーツに押し上げ、戦後の日本に喝を入れ、多くの人の笑顔を引き出したことは間違いない。
それはやはり野球の才を越えた、長嶋茂雄さんの人間的魅力だったのだろう。
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長嶋茂雄さん、楽しい時間をありがとうございました。
おつかれさまでございました。
心よりご冥福をお祈り申し上げます。